ビル改修コラム

現場の「安全」と「品格」を守る。ビル改修やマンション大規模修繕における「仮囲い」

現場の「安全」と「品格」を守る。ビル改修やマンション大規模修繕における「仮囲い」
マンションの大規模修繕やビル改修の工事現場を通りかかると、必ず目にするのが足場の周囲をぐるりと囲むシートやパネルです。
これらは「仮囲い」と呼ばれ、単なる仕切りではなく、重要な役割を担っています。工事の安全はもちろん、居住者や近隣住民への配慮、そして施工会社の姿勢までもが映し出されるものでもあります。
今回は、マンション大規模修繕やビル改修の工事現場で使われる仮囲いの役割や設置基準について解説します。
そもそも「仮囲い」とは何を指すのか?
仮囲い
工事現場の足場を組む際、その外周を覆うように設置される壁状の構造物が仮囲いです。
一般的には、単管パイプなどのフレームに、防炎シートや金属製のパネル、あるいはメッシュ状の金網などを取り付けて構築されます。
その最大の使命は、物理的な境界線を作ることにあります。工事現場と一般の方が歩く日常空間を明確に切り分けることで、不測の事態を防ぐ防波堤となるのです。
なぜ「仮囲い」が必要なのか? 5つの本質的な役割
仮囲い
仮囲いが設置される理由は、単なる落下物防止だけではありません。プロの視点で見ると、主に以下の5つの目的があります。
①第三者の安全確保と防犯
関係者以外の立ち入りを物理的に遮断します。
これは一般の方の事故防止だけでなく、工事現場にある資材や高価な道具の盗難を防ぐセキュリティ対策でもあります。
②落下物による被害の防止
万が一、足場から資材や工具が落下しても、仮囲いがあることで敷地外への飛び出しを防ぎ、通行人や周辺車両を守ります。
③環境負荷の軽減(粉塵・騒音)
解体や洗浄の際に発生する粉塵の飛散を抑え、工事音を和らげる遮音効果も期待できます。
④景観と美観の維持
雑然としがちな工事現場を隠すことで、市街地の景観を損なわないよう配慮します。
⑤工事区域の明確化
どこまでが作業範囲かを明確にすることで、作業効率の向上と周辺トラブルの回避に繋げます。
知っておきたい「設置基準」と法令のルール
知っておきたい「設置基準」と法令のルール
仮囲いは「とりあえず設置すれば良い」というものではなく、建築基準法などの法令によって厳格な基準が定められています。
【設置が義務付けられるケース】
・木造建築: 高さが13m超、または軒高が9mを超える場合
・木造以外(RC造等): 2階建て以上の建物の工事(ほとんどのビル、マンションが該当)
【守るべき3つの構造基準】
高さ: 地盤面から1.8m以上の高さが必要です。
強度: 強風や地震の振動に耐えうる、安全な構造であること。
密閉性と堅牢性: 落下物を確実に防げるだけの強度と隙間のない構造であること。
【設置が不要になる例外とは?】
全ての足場に仮囲いが必要なわけではありません。
例えば、1階部分に足場を立てず、2階から上の階に「跳ね出し足場」を設置している場合など、地上を通行する人に支障がないと判断されるケースでは、部分的に設置が免除されることもあります。
仮囲いは「現場の顔」である
工事期間中、足場仮囲いは常に良好な状態を保つ必要があります。破損すれば即座に交換し、汚れが目立てば清掃をします。
この「維持管理」の徹底こそが、近隣住民との良好な関係を築く鍵となります。
私たちサンウォールが手掛ける大規模修繕やビル改修において、仮囲いの設置と徹底した管理は「当たり前」の品質です。
現場の安全を担保し、美観を損なわない配慮を尽くすこと。
それが、建物と居住者の皆様に対する私たちの誠実さの証だと考えています。
大規模修繕やビル改修で安全対策や仮囲いの詳細について、より詳しく知りたい方はぜひ弊社までお問い合わせください。