ビル改修コラム

ビル改修の騒音・振動・臭いについて

ビル改修工事を始める上で近隣に対する配慮は必須となってきます。一軒家を解体、建築する際も「騒音」などのトラブルが発生しますが、ビル改修工事の場合も騒音に関して特別な配慮が欠かせません。このコラムでは、ビル改修を始めたいと思っているオーナー様にぜひ覚えておいてほしい代表的なビル改修工事のトラブルについて解説いたします。
ビル改修工事の代表的なトラブルとは?
ビル改修工事の代表的なトラブルとは?
ビル改修の工事で起こりうる代表的なトラブルは大きく分けて3つ挙げられます。1つ目は「騒音」、2つ目は「振動」、3つ目は「臭い」です。その中でも特に多いのが「騒音」に関するトラブルです。まず、足場工事の際、仮設足場を組み立てていきますが、足場の材料は鉄なので組み立て音や解体で独特な金属音が出ます。また足場の倒壊や変形を防ぐために「壁つなぎ」を設置しますが、ドリルを使って壁に穴をあけ、壁繋ぎを取り付けます。その際に大きなドリル音が出ます。また、外壁改修の場合は外壁タイルをはがすときのサンダーでの切込み音の発生し、ドリルでコンクリートを削るときの振動や音、防水工事、塗装工事を実施するときの臭いなど近隣住民にとって大きなストレスとなる可能性があります。
ビル改修で近隣住民がかかえるストレスとは?
ビル改修で近隣住民がかかえるストレスとは?
ビル改修工事業者はなるべく騒音の対策を行いますが、完全に音をゼロにすることはできません。どんなに工事業者が配慮していても「騒音」「振動」「臭い」は発生し、近隣住民にとってはどうしても耐えがたい場合があります。ましてや改修工事を行っているビルの中にテナントが複数入っていて、営業しながらの改修工事の場合、その建物の利用者にはかなりのストレスがかかるでしょう。あとで大きなクレームとならないために、事前の説明や対策などが必要です。
ビル改修工事のトラブルについてどんな対策が必要でしょう?
ビル改修工事のトラブルについてどんな対策が必要でしょう?
ビル改修工事で発生するクレームは、工事期間や時間の周知が徹底されていないことから起きる場合があります。騒音、振動がいつ終わるのか工事期間や時間が前もってわかっていれば、それだけでもストレスは大きく軽減できます。
工事を始める上で基本的なところですが、対策として以下のようなことが挙げられます。
① 近隣へのごあいさつ
② 近隣など周囲へ工事の周知を行う
③ 低騒音の機械、工具などを使用する。
④ ホコリなど飛散対策として集塵機などを使用して作業する
⑤ 建物の外周部を足場シートで覆い飛散を防止する
トラブルとなる大きな原因は、人と人とのコミュニケーションの部分が大きいと言えます。事前に工事計画や工事時間を周知し、近隣への挨拶がされていれば、大きなクレームに繋がらずに済むのではないでしょうか。近隣やテナントとのトラブルを回避するためにも工事業者は確実に対策をすべきです。